半減期

価格に影響大?仮想通貨の半減期

世界初の仮想通貨としてビットコインが誕生し、そのビットコインを元にしてライトコインが生まれました。
それからというもの、様々な仮想通貨が開発されています。
現在ではどちらかというと投資・投機的な側面が強い仮想通貨ですが、その価格変動に大きく影響を与えるビットコインの特徴があります。
それが「半減期」と呼ばれるものです。
ビットコインの半減期の前後では、価格の上下が激しくなっています。
今回は「半減期」とは何なのかということを説明し、そしてなぜビットコインの価格に影響を与えるのかを解説していきます。

ビットコインの半減期とは

仮想通貨における半減にというのは、マイニングの報酬が半分になるタイミングのことを言います。
仮想通貨の元祖であるビットコインにももちろん半減期が決まっており、それが4年に一度、夏季オリンピックの年です。
厳密に言うのであれば、4年に一度というわけでなく、ビットコインのブロックチェーンのブロックが21万ブロック超えたら半減期に突入するようになっています。

マイニング報酬を半分にする半減期はなぜ存在しているのか

ビットコインの半減期ですが、マイニング報酬を半額にすることには、もちろん意味があります。
世界中のビットコインの流通量はマイニング報酬によって増加しています。
ビットコインの場合は10分に一度、ブロック生成が行われマイニング報酬が支払われるようになっています。
何も対策を打たずにそのままにしてしまうと、世の中に出回るビットコインの量が多くなりすぎてしまい、ビットコインの価値が下がってしまうのです。
今までの法定通貨ではこのようなことをインフレーションと呼び、国家はこの状況を避けるために、通貨の流通量を制限していました。
しかしビットコインには管理者は存在しません。
その代わりに半減期を設定することによって、ビットコインの流通量を制限させ、価値を安定させるという目的があるのです。
2016年に半減期が到来し、ビットコインのマイニング報酬は12.5BTCになりました。

2016年ビットコイン半減期の価格推移

2016年にビットコインは2回目の半減期を迎え、マイニング報酬は12.5BTCとなりました。
半減期は2016年7月だったのですが、同年5月くらいからじわじわとビットコインの価格は上昇していき、6月には落ちました。
そして7月の半減期を迎えるとまた価格は上昇トレンドに乗りました。
価格の上下については確定的なことは言えませんが、5月6月7月と他の月と比べて取引量は増えており、半減期を迎えるビットコインの注目度は高かったといえるでしょう。

2020年のビットコイン半減期にはどうなる?

2020年東京オリンピックの年にビットコインは三度目の半減期を迎えます。
このときのビットコインの価格がどのように変化するのは誰にも分かりませんが、個人的な見解だと2016年の半減期と同じような動きをするのではないかと考えています。
半減期の2ヶ月前くらいから注目度が上がり、取引高が増え、価格が変動するという感じですね。

半減期の行き着く先(まとめ)

仮想通貨の半減期について解説させていただきました。
このまま半減期を繰り返していくと、予定だと2140年くらいにビットコインのマイニング報酬は終わります。
このタイミングでマイニングを行う人はいなくなるでしょう。
その後、ビットコインはどのように運営されていくのか。
100年以上も先の話ですが、未来のことを考えるとワクワクしますね。