ディフィカルティ

ビットコインのマイニングはなぜ儲からないのか?

ビットコインのマイニングが日本で利益を出せなくなって来てしまっています。
これはビットコインの価値が上がりすぎて、マイニングを行う人、マイナーが増えてしまったからです。
今回はなぜマイナーが増えるとマイニング報酬を受け取ることが難しいのか解説していきます。

ビットコインのマイニングを行って報酬を受け取るためには

ビットコインのマイニングを行って、報酬を受け取るためには、プルーフ・オブ・ワークと呼ばれる暗号解読レースを勝ち抜き、ブロックチェーンに新しいブロックを生成する権利を得る必要があります。
全世界のビットコインネットワークに参加しているコンピュータが10分ごとに暗号解読のレースを行って、一番に解読しなくてはいけないのです。
これがどれくらい難しいのかというと、お手元のパソコンでマイニング報酬を受け取ろうとすると200万年かかるとも言われています。

なんでマイニングはこんなに難しくなってしまったのか

ビットコインのマイニングは10分ごとに自動で行われています。
10分ごとに新しい暗号を作り出し、それをマイニングネットワークに参加しているコンピュータに解かせるのです。
この暗号の難しさを自動で調整しているのが、ビットコインが管理者不要で運用できる仕組みです。
暗号の難しさは「ディフィカルティ」と呼ばれます。

自動で変化していくディフィカルティ

ビットコインのブロックチェーン生成は10分ごとです。
つまりこれよりも早く、もしくは遅く暗号解読できてしまうと問題となっていまいます。
これを解決するためにビットコインのディフィカルティは2016ブロックごと(約2週間)に平均解読時間をチェックして、それが10分よりも早いようならより難しい暗号を、10分より遅いようだと簡単な暗号を生成するようにプログラムされています。
自動で調整されることによって、ビットコインの発行が多すぎたり少なすぎたりすることがないようにしているのです。

ビットコインのマイニングのディフィカルティが落ちることはあるの?

ビットコインのマイニング報酬は現在12.5BTCですが、これは4年ごと夏季オリンピックが開催される年に半分になります。
これを半減期というのですが、このタイミングでマイニングのディフィカルティが変化する場合が多いですね。
報酬が少なくなってしまうと、高いコンピュータを何台も動かして、電気代を払うのがもったいないと考えるからです。
ビットコインの発行枚数は2100万枚と上限が決まっており、このことによりインフレが発生すると、ビットコインの開発者サトシ・ナカモトは考えているのでしょう。
4年に一度の半減期によって調整を加えるのが目的です。

今からビットコインのマイニングを行い、利益を得るのは至難の業(まとめ)

ビットコインのマイニングのディフィカルティは現在では信じられないところまで到達しています。
マイニングのディフィカルティを表す値としてハッシュレートというのがあるのですが、これが26,162,835テラ/秒となっています(2018年3月現在)。
ちなみに私のパソコンでマイニングを行ったときのハッシュレートは15/秒でした。

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