進化するビットコイン。Segwit(セグウィット)ってなに?
Segwit(セグウィット)とは、Segregated Witnessの略です。
ブロックチェーン上に記録する情報のサイズを圧縮することで、ブロック内に記録できる情報量を増やすことができます。
ビットコインなどで問題となっている送金詰まりなどのトランザクションの停滞を解消することのできる方法として開発されました。
ビットコインにおけるスケーラビリティ問題とは
ビットコインは世界初の仮想通貨であり、実は他のコインと比べると技術的に古くなっている部分が散見されます。
なかでも「スケーラビリティ問題」は解決できない限り、ビットコインは本来の目的である通貨としての存在価値がなくなってしまうようなレベルの問題です。
簡単に言うとビットコインのブロックチェーンは10分ごとに生成され、そのブロックサイズは1MBとなっています。
ビットコインのユーザー数が増えれば増えるほど、自分の取引履歴を記録するブロックが待たされることなり、なかなか承認がおりないということにもなりかねません。
送金の手数料を多く支払えば、優先的に承認されるということが可能なのですが、それではビットコインの利便性はほとんど失ってしまいます。
Segwit(セグウィット)で解決!
そんなスケーラビリティ問題を解決するために、ビットコインのブロックチェーンにはSegwit(セグウィット)が実装されています。
さきほど簡単に「ブロックチェーン上に記録する情報サイズを圧縮する」と説明しましたが、より詳しく説明しましょう。
ブロックチェーン上に記録する情報のうち送信元に関する情報を分離して保存、それをまとめてからブロックチェーンに記録という手順を踏むことで情報サイズの圧縮を図るという方法です。
主なSegwit(セグウィット)導入通貨
ビットコイン
2017年8月にビットコインにセグウィットが導入されました。
この後にライトニングネットワークの実装に成功すれば、ビットコインのスケーラビリティ問題はかなり解決に向かうと言われています。
しかしSegwit(セグウィット)導入に反対だったグループがハードフォークを行い、ビットコインキャッシュが誕生しました。
ライトコイン
ビットコインに先んじて、ライトコインではSegwit(セグウィット)の導入が完了しています。
トランザクションつまりなどの問題はありませんでしたが、ライトコインは決済通貨として日常で使われることを目的としているので、早めの導入に踏み切ったのでしょう。
また方向性を手動する人がいるのも早めに動けた理由かもしれません。
モナーコイン
世界で初めてSegwit(セグウィット)の導入が完了したコインは、なんと日本製のモナーコインでした。
このときは世界的に注目度が高く、価格が一瞬にして5倍になったなど好意的に捉えられました。
ビットコインのSegwit(セグウィット)まとめ
ビットコインのSegwit(セグウィット)導入の目的はスケーラビリティ問題の解決です。
しかしSegwit(セグウィット)を導入してしまうと、マイニングの方法が変わってしまうという問題点があり、マイナーにとってはあまり歓迎されていないようです。
政治的な判断が入ってしまうと、ビットコインの本来の目的から離れてしまうというものもあるので、なかなかちょうどいいところが見つかっていないという状態です。