ビットコインのマイニングが崩壊する!?マイニングの最大の問題点について。
ビットコインのマイニングを行うためには、3つの要件が必要であるとお伝えしました。
それが「機械」「電力」「場所」です。
これらの問題を最も効率よく解決することができるのが中国ですが、そんなマイニングに大きな問題が発生しています。
今回はマイニングを行うマイナーが中国に集中することで発生する問題点について解説していきましょう。
なぜマイニング・ファームは中国に集まるの?
ビットコインのマイニングに必要なものは「機械」「電力」「場所」であることは冒頭にお伝えいたしました。
ではなぜ現在、マイニングを行うマイナーは中国に集中してしまうのでしょうか。
マイニングの機械的な部分
現在、マイニングを行う際に皆さんお手持ちのパソコンでは全く報酬を得ることができません。ビットコインのマイニング報酬を得るためには専用機械を利用することが必須と言えるでしょう。それも一台ではなく何台も必要です。
高価な機械を何台も揃えるためには大きな資金力が必要となります。
もはや個人では戦えない所まで来ていると言っていいでしょう。
マイニングの電力的な部分
マイニング専用マシンを動かすためには沢山の電力が必要となります。それも24時間ずっとです。
そうなってくると気になるのが電気代です。
なぜマイナーがマイニングを行うかと言うと、マイニング報酬を受け取りたいからに他ありません。
しかし電気代がマイニング報酬よりも高ければ、なぜマイニングを行っているのか分からなくなってしまいます。
「電気代>マイニング報酬」にならないように電気代が安い地域にマイニング・ファームが集まることは必然です。
マイニングの場所的な部分
マイニング専用マシンは本当にマイニングのためだけに作られています。
どういうことかというとそれ以外のことには一切利用できないということです。
大量のマイニング専用マシンを動かし続けるためには十分な場所も必要となります。
そうなると広大な土地を所有している中国が狙い目ですね。
マイニング・ファームが中国に集中することによる問題点
マイニング・ファームが中国に集中する理由はお分かりいただけたかと思います。
しかし現在、これが大きな問題となっています。
正確に言うとマイニング・ファームが中国に集まっていることが問題なのではなく、一箇所、一握りの団体がそのマイニング・ファームを所有していることが問題なのです。
ビットコインの開発理念は「非中央集権」です。
管理者がいなくとも全体で運営していけるというのがビットコインの目指すべき未来でした。
しかしある一部のマイナーが独占・寡占状態になってしまうと、ビットコインの運用方法がそのマイナーによって握られてしまう可能性があるのです。
例えば巨大なマイニング・ファームを所有するマイナーが、自分の言うことを聞かないとマイニングを停止するぞとなってしまうと、ビットコインのブロックチェーン生成スピードに多大な影響を及ぼす可能性があります。
最悪の場合、ビットコインの運営が止まってしまうということにもなりかねません。
マイニング、プルーフ・オブ・ワークの限界(まとめ)
ビットコインのプルーフ・オブ・ワークを根幹に据えたマイニングは限界に来ていると言われています。
だからこそビットコインはセグウィットやライトニングネットワークで問題の解決を、イーサリアムなどの他の通貨はプルーフ・オブ・ステークスなどで別の解決方法を探っています。